映画の中の人生 ~50歳からの人生設計~

人生に迷えるアラフィフ女性が、映画を通して人生について考える。ネタバレなしの映画レビューサイト。

食べて、祈って、恋をして

自由で大らかな世界が優しく包む
自分自身を見つめる旅へ、いざ出発!

自分の生き方に疑問を抱いた1人の女性が、自分自身を見つめるために1年間の旅へ。ニューヨークのジャーナリストが自身の体験を綴り、世界的ベストセラーを記録した書籍の映画化です。

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【ストーリー】
ジャーナリストのエリザベス(ジュリア・ロバーツ)は取材先のバリ島で薬療師の老人クトゥから人生を予言されます。老人によれば、リズは「世界を旅し、結婚を2度し、全財産を失うがまた取り戻す。そして、いつか再びバリに戻ってくる」といいます。

実はリズ人生に行き詰まっていました。仕事は上向き、結婚8年目の夫は優しく、郊外に家も購入。しかし、既婚女性が求めるもの――、平穏な結婚生活や子供を望んでいないことに気付いたリズは、離婚を決意します。泥沼の離婚劇は夫に全財産を渡して決着、エリザベスは新たな年下の俳優デヴィッド(ジェームズ・フランコ)と恋仲になりますが、“格差”のある2人の関係も次第に壊れてしまいます。

デヴィッドといても虚しさを感じ始めたリズは、虚しさの原因が、男性に依存し過ぎていたことに気付きます。そして、恋の相手ではなく、本当の自分を見つけるために、イタリア、インド、バリを巡る1年間の一人旅に出るのです。

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人生に迷うエリザベスが心の調和を見つけるまでの物語。「欲求のまま、今を生きる」シンプルなイタリア的生活、瞑想で心の安息を保つインド的生活、その両方を学んだリズは、最後の目的地バリでついに自分らしい生き方を見つけます。

エリザベス同様、「自分の生き方はこれでいいのか?」と迷う人は男女を問わず大勢いるでしょう。まったく異なる3カ国の文化や価値観を反映した人々の生き方は、エリザベスならずとも大いに影響を受けるはず。また、感受性豊かで思慮深いリズの気付きや発想からも多くのことを教わります。

「旅」「自分探し」「愛」「イタリア料理」「スピリチュアル」といった、女心をくすぐるキーワードが盛りだくさん。気ままに旅をしながら、理想的な結果(本まで出しちゃう!)になった、リズはうらやましいばかり。すでに仕事で成功していたし、やっぱり“出来る人”は何でもうまくいっちゃうのかな、なんて、ちょっとひがんだりもしちゃいますが、やっぱりどんな時でも進まないと道は開けないんですよね。。。

私も、すぐに結果が出なくても、長い目で見れば望み通りの結果になっていたという経験があります。辛く、苦しい悩みの時期でも、ゆっくりとでいいから、とりあえず進むことが大切なのでしょう。もちろん、本当に苦しかったら立ち止まって休んでもいいんですけどね。とにかく“自分のペースで生きる”ということを大切にしたいです。なかなか難しいですが。。。

エリザベスの複雑な心模様をナチュラルに演じたジュリア・ロバーツが好演。エリザベス同様、人生がうまくいかない、と思う人は必見です。


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