はつらつとしたジュリア・ロバーツの魅力全開!
憧れのシチュエーションが満載されたシンデレラストーリー
私のラブストーリー映画“ベスト3”からの続きです。第2位は……、
【ストーリー】
「ウォール街の狼」と呼ばれる敏腕実業家エドワード・ルイス(リチャード・ギア)は、出張先のロサンゼルスで、ひょんなことから売春婦のヴィヴィアン(ジュリア・ロバーツ)と出会います。
そして、仕事を成功させるため、買収予定の会社社長との会食に女性を同伴する必要に迫られたエドワードはロス滞在中の6日間、ヴィヴィアンと3000ドルで契約します。
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『マイ・フェア・レディ』をベースにした物語は女性が憧れるロマンティックなラブストーリーになっています。
ハイソなビバリーヒルズを舞台に描かれるのは、クールなエリート実業家と、彼にはまったく不釣り合いな売春婦との身分違いの愛の行方です。
始めはお金の関係と割り切っていた2人でしたが、過酷なビジネスの世界で生きるエドワードは、自分に正直に生きる、屈託のないヴィヴィアンに安らぎを感じ、ヴィヴィアンは孤独で寂しげなエドワードに惹かれていきます。
しかし、「女性を不幸にする才能がある」と言うエドワードは、ヴィヴィアンの愛に応えようとせず、契約終了の日が訪れます……。
ハリウッドきっての二枚目俳優リチャード・ギアは当然ハマり役なのですが、本作を特別なラブストーリーにしたのは、輝くような笑顔が魅力的なジュリア・ロバーツの存在が大きいでしょう。
1988年に映画デビューをしたジュリアは6人の女性の群像劇『マグノリアの花たち』(‘89年)で障害を乗り越える女性という難役に挑み、ゴールデングローブ賞助演女優賞を受賞。そして、女優歴3年で本作のヒロインに大抜擢され、一気にスターダムを駆け上がりました。ジュリア自身も映画さながらのシンデレラストーリーを体験することになったなんて、「何と夢のある映画なのか!」と感慨深いです。
高級ホテルのペントハウス、イチゴ入りのシャンパン、ビバリーヒルズでのウィンドーショッピング、そして、レンガ造りのアパートのらせん階段を使ったラブシーン……。陽光まぶしいロサンゼルスならではの、明るく、オシャレなシチュエーションは、観ている人々も、キラキラしたシンデレラストーリーの世界へ誘ってくれます。
そして、何といっても、忘れてならないのは、1964年に発表されたオールディーズの名盤『プリティ・ウーマン』の主題歌。特徴的なギターのイントロから始まるレトロポップなメロディと、ナンパ男の情けなさをテーマにした歌詞は映画の世界観にぴったりです。
どこまでも明るく、ポジティブでハッピーな気分になれる作品です!