映画の中の人生 ~50歳からの人生設計~

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プロジェクトBB(2006)

だれもが気持ちよく楽しめるはず!
ジャッキー・チェンのアクション・コメディ

香港が誇るアクションスタージャッキー・チェン。1979年の日本初上陸作品『ドランク・モンキー/酔拳』以来、日本でも根強い人気を保ち、2006年の本作の公開まで50本を超える主演作のすべてが日本で劇場公開されました。このような外国人俳優はジャッキーをおいて他にはいないそうです。

しかし、熱狂的なファンがいる一方で、B級色の濃い香港のアクション映画やコメディ映画に食指が動かず、自然とジャッキー映画を敬遠している人もいるのでは。本作は、そんな人たちにこそ観てほしいです。

綿密に計画されたアクションに驚き、コミカルなキャラクターに笑い、味のある結末にホロリとさせられること請け合いのアクション・コメディです。

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【ストーリー】
3人組の泥棒、サンダル(ジャッキー)、フリーパス(ルイス・クー)、大家(マイケル・ホイ)が、3000万ドルの謝礼目当てに大富豪の邸宅から赤ちゃんを誘拐します。ところが、帰り道に大家が交通違反で逮捕されてしまったことから、サンダルとフリーパスは、2人で赤ちゃんの面倒をみることになってしまいます。

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サンダルはギャンブル狂いがもとで父に勘当され、フリーパスははずみで結婚した妻から逃げ回っています。

適当に生きてきた2人も小さな命を前に適当では済まされません。デパートの育児教室に通い始め、親切なナースの助けを借りて、真剣に赤ちゃんを育てるうちに、2人の男たちが変わっていきます。

育児に不慣れな男たちの奮闘をコミカルに描く、いわゆる “赤ちゃん映画”。赤ちゃんへの手荒な扱いにヒヤヒヤするシーンもありますが、赤ちゃんを使ったギャグは快調。赤ちゃんの愛くるしい笑顔にも誘われて、終始微笑んで見ていられます。

23階建てマンションからの〈エアコン室外機・垂直飛び石ジャンプ〉、遊園地を借り切っての〈決死のコースター・チェイス〉に〈人間フリーフォール〉など、ジャッキー映画でおなじみの体当たりのアクションシーンはスケールが大きく、遊び心もたっぷり。

Mr.BOO!』のマイケル・ホイや、ジャッキーの盟友ユン・ピョウの登場はジャッキー映画の長年のファンにはうれしいはず。

どこがツボにはまるかは見る人によりますが、だれもが気持ちよく楽しめる娯楽作に仕上がっています。


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