映画の中の人生 ~50歳からの人生設計~

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ゴースト/ニューヨークの幻(1990)

たとえ姿は見えなくても、愛する人を守りぬく
美しくも、切ない愛を描く名作ラブストーリー

私のラブストーリー映画“ベスト3”からの続きです。そして、第1位は……!!!

【ストーリー】
舞台はニューヨーク。温厚で誠実な銀行員サム(パトリック・スウェイジ)と、陶芸家のモリーデミ・ムーア)は仲睦まじいカップルでした。しかし、ある夜、2人はデートの帰りに暴漢に襲われ、サムが命を落としてしまいます。
ゴーストとなり、モリーのそばにいたサムは、モリーの身に危険が迫っていることを知り、インチキ霊媒師オダ=メイ(ウーピー・ゴールドバーグ)の力を借りて、モリーを救おうとしますが……。

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世界的な大ヒットを記録しましたが、公開時、日本では口コミで評判が広まりました。ゴーストとなったサムはモリーのそばにいるのに、モリーには彼が見えません。そんなもどかしくて、切ない状況を甘いメロドラマにするのではなく、サムを殺した犯人を捜すミステリータッチの展開で引き付けます。

そして、その犯人捜しに大活躍するオダ=メイを演じたウーピー・ゴールドバーグがユーモラスで、本当に良い味を出しています。スティーブン・スピルバーグ監督作『カラー・パープル』(’85年)の主演でデビューを果たしたウーピーですが、本作で世界的なブレイクを果たしました。

ブレイクしたと言えば、主演の2人も本作で一気にスター俳優になりました。中でもショートカットのデミ・ムーアのかわいらしさに驚いた人も多いのではないでしょうか。うるんだ瞳、憂いを帯びた表情で、恋人の死に打ちひしがれるモリーをひたむきに演じていました。

謎や笑いをちりばめて、テンポよく進むストーリーはサム殺しの謎が解けた後、感動のクライマックスが訪れます。モリーが姿の見えないサムの存在をどうやって知るのか? シンプルなのに、あっと驚かされる仕掛けは、思い出しただけでも、ウルっとしてしまうほど。それだけ理不尽に引き裂かれたサムとモリーの姿に肩入れしてしまいました。

特筆すべきは、クライマックスの陶芸シーンの、なんとロマンティックなこと! オールディーズの名曲『アンシェント・メロディ』を音楽に使ったことも、本作が多くの人々の心に残る作品になった理由でしょう。

キャスト、ストーリー、映像、音楽すべてが完璧な映画だと思います。


ゴースト/ニューヨークの幻 デジタル・リマスター版【Blu-ray】 [ パトリック・スウェイジ ]


ゴースト/ニューヨークの幻 (字幕版)


ゴースト/ニューヨークの幻 オリジナル・サウンドトラック

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