アンストッパブル(2010)
スピード感溢れる、驚異的な映像に引き込まれる
暴走列車の恐怖を描くハリウッド級アクション映画
時速100キロ以上で暴走する無人の貨物列車を止められるか――。
大惨事の危機に命がけで立ち向かう人々の奮闘を描くパニックアクション超大作です。
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【ストーリー】
ペンシルバニア州の操車場。最新鋭の貨物列車777号がブレーキ操作のミスにより、運転士不在のまま走り出してしまいます。
大勢の小学生を乗せた対向列車の鼻先をかすめた777号は、車から飛び移ろうとした運転士を振り切り、踏切内で立ち往生していたトレーラーを木端みじんに砕きながら走り続けけます。
さらに極めて危険性の高い化学物質とディーゼル燃料が大量に積まれていることが判明、転覆すれば大惨事は免れませんが、鉄道会社や州警察の試みた作戦はことごとく失敗してしまいます。
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型破りなアクションシーンが連続する典型的なハリウッドアクション映画ですが、実際にアメリカで起こった鉄道事故がモチーフになっています。
暴走列車の恐怖が題材だけあって、スピード感溢れる映像は迫力満点で、スクリーンの中にぐいぐい引き込まれていきます。
荒れ狂う暴走列車に最後まで立ち向かうのは、リストラ寸前のベテラン運転士フランク(デンゼル・ワシントン)と向こうみずで家庭崩壊寸前の新米車掌ウィル(クリス・パイン)。最初はまったく気の合わなかった2人が事故の発生で、鉄道マンとしての誇りを取り戻し、自らの人生をも変える人間ドラマも見どころです。
監督は『トップ・ガン』『クリムゾン・タイド』など、ハリウッドアクション映画を牽引してきたトニー・スコット。『トランスフォーマー/リベンジ』の撮影監督ベン・セレシンが疾走中の列車と人物を驚異的なカメラワークで捉えています。