映画の中の人生 ~50歳からの人生設計~

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コラテラル・ダメージ(2002)

アメリカ国民の思いを代弁して
シュワルツェネッガーが暴れ回る!

2001年、世界中を震撼させた9.11事件は当時公開を控えていた数本のハリウッド映画に影響を及ぼし、テロリストへの制裁をテーマにした本作も公開延期に追い込まれました。

しかし、食傷気味のアーノルド・シュワルツェネッガー主演の娯楽アクション映画は、図らずも当時のアメリカ国民の思いを代弁した愛国映画となり、彼の主演作として久々の大ヒットになりました。

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【ストーリー】
ロサンゼルス消防庁に勤めるゴーディー(アーノルド・シュワルツェネッガー)は高層ビルで起こった爆破テロで最愛の妻子を失ってしまいます。
しかし、コロンビアのテロリスト集団による犯行と目されながらも、CIAは国家的な問題のために事件を静観するだけでした。妻子の死はコラテラル・ダメージ(目的のための犠牲)なのか。ゴーディーは自らの手でテロリストを捕らえるため、単身コロンビアに乗り込みます。

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丸腰のゴーディーが殺戮鬼と化したテロリストにどう立ち向かうかが見どころ。消防士という役柄を生かした応戦は、斬新なアイデアで驚かされます。

テロリストのリーダーに扮したクリフ・カーティスを始め、フランチェスカ・ネリー、ジョン・レグイザモら脇を固める個性派俳優の好演も光っています。

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【素顔のシュワルツェネッガー

映画雑誌の記者をしていた頃、映画のプロモーションで来日したシュワルツェネッガーのマスコミ向けの記者会見に行きました。私はカメラマンも兼務していたので、記者席の一番前に座っており、マスコミ側を向くシュワちゃんとは、ほぼ目の前にいる形になりました。

カメラマンの仕事はシュワちゃんの登場と映画に関する質疑応答の後の写真撮影時だけで、質疑応答中は静かにしていなければなりません。私もおとなしく、記者とシュワちゃんとの質疑応答を聞いていたところ、シュワちゃんが私に厳しい視線を向けてきたのです。そして、顎を何度も上げるジェスチャーを繰り返し始めました。「何事か」と思ったら、隣のカメラマンがこっくりと船を漕いでいたのです。

「彼を起こせ!」と言っているようで、慌てて、寝ていたカメラマンさんを小突き、声をかけました。「シュワちゃんが起きろと言っています」と……。シュワちゃんに怒られたカメラマンはとても焦っていました💦

シュワちゃんとアイコンタクトで通じ合った、なんとも不思議な経験でした。☺

どんな時でも、「ダメなものはダメ!」とはっきり言うシュワちゃんに痺れました!(「オレ様の会見で寝るなんて!」っていう気持ちもあったのかもしれませんが……。)


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コラテラル・ダメージ (字幕版)