映画の中の人生 ~50歳からの人生設計~

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ドリームキャッチャー(2003)

中年の男たちが仲間と挑む危険な冒険
スティーブン・キング原作の異色の超常ホラーサスペンス

雪深い山奥で、幼なじみの4人の男たちが遭遇した異常事態。それは人類滅亡の危機の前触れでした。

スティーブン・キングの長編小説『ドリームキャッチャー』を映画化。エイリアンによる地球侵略を阻止する男たちの奮闘を描いた超常ホラーサスペンスです。

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【ストーリー】
主人公は子どもの頃から仲間の中年4人組。年に一度、少年時代を懐かしみメイン州の山小屋に集まる彼らには不思議な思い出がありました。いじめられていた少年ダディッツを助けたことからテレパシーや予知能力などの特殊パワーが贈られたのです。大人になってからはそのパワーが重荷になっていましたが、ついに彼らはその価値を知ることになります。

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白銀の世界が血塗られた悪夢に変わる男たちの恐怖のエピソードと並行して、山一帯に発生した赤カビの対策にあたる米軍特殊部隊の不気味な光景が描かれます。

“エイリアン”というキーワードをとおして次第に近づいていく異色のエピソードを丁寧にまとめ上げた脚本先の見えない恐怖を演出した監督、さらに製作と3役を務めたのは『わが街』(’91年)の巨匠ローレンス・カスダン。『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』(’80年)、『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』(’81年)、『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』(’83年)、『ボディガード』(‘92年)など、歴史に残る大ヒット作の脚本を多数手がけたストーリーテラーぶりはさすがです。

グロテスクなビジュアルが満載されているため、B級ホラーと捉える向きもあるかもしれませんが、友情や絆、自己犠牲の精神というテーマが根底にあるから後味は悪くありません。


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ドリームキャッチャー (字幕版)