映画の中の人生 ~50歳からの人生設計~

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カリフォルニア・ダウン(2015)

決して絵空事とは言えない巨大地震の恐怖
今観ておくべき映画の1本

巨大地震の恐怖と、地震に巻き込まれた家族の救出に向かう父親の姿を描くデザスター・パニック・アクション映画です。

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【ストーリー】
ネバダ州で群発地震が発生します。その衝撃はカルフォルニア州に及び、ロサンゼルス、サンフランシスコを壊滅状態に陥れます。

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巨大地震により、ロサンゼルスの高層ビルが次々と倒壊するシーンを始め、巨大地震の恐怖をまざまざと見せつけるショッキングな映像が続きます。

カリフォルニア州では、マグニチュード8以上の大地震の確率が高くなっているそうですが、日本でも、東海地方や首都圏での大地震が危惧されており、とても絵空事とは思えません。「もし東京に大地震が起きたら……」、そんな現実的な恐怖に襲われ、映画の状況に一気に飲み込まれていきます。

あまりにリアルで、恐ろしい映像の中で描かれるのは、家族の強い絆の物語です。

主人公のレスキュー隊のパイロット、レイ(ドウェイン・ジョンソン)は、別居中の妻エマから離婚届けを突きつけられており、大学生の娘のブレイクはレイに理解を示しますが、母の幸せのため、2人の離婚を受け入れます。

母のフィアンセの実業家ダニエルと共にサンフランシスコに向かったブレイクは、巨大地震で地下駐車場の車の中に1人で取り残されてしまい、レイに助けを求めます。ここからレイの超人的な活躍が描かれます。

後半は、型破りな救出劇が繰り広げられ、やっぱり「ハリウッドアクション映画」というような、現実離れしたアクションが展開されます。とはいっても、過去の過ちに囚われるレイは決してヒーローではありません。

悲しい過去を持つレイとエマ、会ったばかりのブレイクを救おうとする兄弟、巨大地震の被害を食い止めようと尽力する地震学者など、さまざまな思いを抱えながらも、地震の恐怖に懸命に向き合う人々の姿がしっかり描かれ、素直に感動できます。

迫真に満ちた映像と、共感できるキャラクターたちの奮闘に、巨大地震に対する心構えを改めて考えさせられます。

今、観ておくべき映画の1本といえるでしょう。


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