映画の中の人生 ~50歳からの人生設計~

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スパイダーウィックの謎(2008)

〈決して読んではいけない〉書物が誘う
リアルで魅力的な妖精たちの世界へ迷い込む

決して読んではならない〈謎の書〉を読んでしまった姉弟が体験する壮大なファンタジーアドベンチャー

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【ストーリー】
舞台はアーサー・スパイダーウィックの古びた屋敷。125年前、アーサー(デビット・ストラザーン)は不気味な叫び声を残して忽然と姿を消し、その後屋敷を守ってきた一人娘のルシンダ(ジョーン・ブロウライト)は謎めいた事ばかりを言うため、療養所に送られていました。
不自然な形で2人の主を失くした、曰くありげな屋敷に母親のヘレン(メアリー・ルイーズ・バーガー)と共に3人の子供たち、双子の兄弟ジャレッドとサイモン(フレディ・ハイモアの二役)と姉のマロリー(サラ・ボルジャー)が引っ越してきます。
屋敷では、壁の中から変な物音が聞こえたり、マロリーの身に異変が起きたり、奇妙な事ばかり起こります。やがて壁に隠された通路から通じる屋根裏部屋へ入ったジャレットは、〈決して読んではいけない〉という警告のメモが張られた書物を見つけ、好奇心から読んでしまいます。そこには、アーサーが観察したさまざまな妖精の秘密が書かれていました。

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封印の解かれた書物を奪おうとする邪悪な妖精たちと、ジャレットたちとの戦いを描く本作には、CGで製作されたさまざまな妖精たちが登場します。そのどれもがリアルかつ魅力的です。

家に棲みつくお茶目な妖精シンブルタック(声・マーティン・ショート)のユーモアとかわらしさは天下一品。醜く、獰猛な妖精ゴブリンは、実に恐ろしく、アクションシーンは迫力満点。無数の風の精が空に舞い上がる光景はため息ものの美しさ。妖精の存在を素直に信じてみたくなる豊かなファンタジーの世界は必見です!

両親の不和で心を閉ざしたジャレットの成長を通して、家族の絆をめぐるドラマもしっかり描かれ、楽しく、スリリングで、心が温まる良質な娯楽作になっています。

スパイダーウィックの謎 (字幕版)

スパイダーウィックの謎 (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video


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