怪談(2007)
捨てられた女の怨念に背筋が凍る
中田秀夫監督の本格ジャパニーズホラー
ハリウッドでも認められたジャパニーズホラーの第一人者、『リング』シリーズの中田秀夫監督による本格ホラー映画です。
無念の死を遂げた女の怨霊が惨劇をもたらす三遊亭円朝の傑作落語『真景累ヶ淵』を基に、日本の伝統的な “怪談”の恐怖を見事に映像化しました。
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【ストーリー】
江戸時代の深川。因縁でつながれた2人、三味線の師匠・豊志賀(黒木瞳)と、年下の煙草売り・新吉(尾上菊之助)が年齢や身分の差を超えて恋に落ちます。
豊志賀は世間の目も気にせず新吉に惚れこみますが、豊志賀に迷惑をかけていることを知った新吉は別れ話を切り出します。
しかし、豊志賀は聞き入れず、言い争いの最中、誤って片目の上を負傷してしまいます。傷はやがて大きな腫れ物となり、豊志賀は寝込むようになります。
そんな豊志賀を見捨てて、若い娘・お久(井上真央)と逃げようとしていた新吉に、豊志賀の死が告げられます。豊志賀は「女房を持てば、必ずとり殺す」という書置きを新吉に残していました。