ノウイング（2009）
大惨事を事前に知りえた男の究極の選択
ミステリアスなプロットに引き込まれる
『アイ、ロボット』のアレックス・プロヤス監督が手がけたミステリータッチのデザスター・アクション映画。
地球消滅の危機に直面した男の姿を壮大なスケールで描かれています。
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【ストーリー】
宇宙物理学を専攻する大学教授ジョン（ニコラス・ケイジ）は、最愛の妻を火災事故で亡くし、1人息子のケイレブ（チャドラー・カンタベリー）と2人で暮らしていました。
ある日、小学校で50年ぶりに掘り起こされたタイムカプセルの中から、ケイレブが紙一面に数列が書き込まれた1枚のメモを見つけます。
ジョンはそれらの数列が過去に世界で起こった大惨事の日時や犠牲者数などを並べたものであることに気づきました。
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冒頭、一心不乱に数列を書きなぐる奇怪な少女が登場します。なぜ彼女が50年前に未来の大惨事を予言できたのか？ 何かに取り憑かれたような少女、見るからに不気味な数列のメモなど、ミステリアスなプロットに大いに興味をそそられます。
ジョンの目前で予言通りに発生した飛行機墜落事故や地下鉄衝突事故など、デザスターシーンは臨場感に溢れ、圧倒的な迫力です。
最後の数列から翌日に大惨事が起こることを知ったジョンは、最後の大惨事が太陽の異常による地球消滅であることを知ります。絶体絶命の状況のなか、最愛の息子ケイレブを連れて、逃げ惑うジョンを謎の集団が追いかけてきます。
地球消滅というSF的要素が加わり、物語がぐんと飛躍していく後半は、地球消滅を事前に知りえた男ジョンの姿を通し、人類の尊厳について問いかけます。
地球滅亡の危機に立ち向かうヒーローは数々の映画で描かれましたが、ジョンの選択は斬新で興味深いです。
