映画の中の人生 ~50歳からの人生設計~

人生に迷えるアラフィフ女性が、映画を通して人生について考える。ネタバレなしの映画レビューサイト。

イン・ハー・シューズ(2005)

コンプレックスと向き合う姉妹の姿を
優しく見つめる出色のヒューマンドラマ

正反対の個性ゆえに衝突ばかりの姉妹が、絆を再生するまでの物語です。

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【ストーリー】
弁護士だが外見に自信のない姉ローズ(トニ・コレット)。美人だが失読症で定職に就けない妹マギー(キャメロン・ディアス)。
やけくそ気味にローズを振り回したマギーは挙句の果てにローズの恋人と浮気してしまい、それを知ったローズはマギーと絶縁してしまいます。

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マギー役のキャメロン・ディアス、ローズ役のトニ・コレットはともに適役で、絶縁までの前半部でどっぷり感情移入させられます。

自分にないものを持つ他者への羨望、嫉妬、不甲斐ない自分自身への焦り、虚しさなど、自分の欠点に真摯に向き合っている人なら痛いほど共感できるはずです。

この後、マギーは疎遠だった祖母エラ(シャーリー・マクレーン)を頼って老人ホームで暮らしはじめ、ローズは弁護士を辞めて、自分を見つめ直すことにします。

初体験の出来事を通して、自らのコンプレックスを克服した姉妹が互いの大切さに気づく過程を優しく見つめる出色のヒューマンドラマです。

タイトルの『イン・ハー・シューズ』とは、“彼女の立場になって”という意味。相手のことを考える“思いやりの心”を持っているか? 誰もが今一度、自分に問いかけてみれば、もっと良い世の中になるのではないでしょうか( ´艸`)


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