映画の中の人生 ~50歳からの人生設計~

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タイタニック

ジェームズ・キャメロン監督がまじめに描いた
タイタニック号とともに沈んだ人々のドラマ

ターミネーター』のアクション監督ジェームズ・キャメロンが史上最悪の沈没事故タイタニック号の悲劇を映画化した『タイタニック』は、1997年に公開され、世界的な大ヒットを記録、アカデミー賞最多の16部門でオスカーを獲得しました。

そして、主演のレオナルド・ディカプリオが大ブレイクを果たし、セリーヌ・ディオンの歌う主題歌『マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン』が世界中の人々の心を震わせ、当時の最先端の特殊視覚効果を駆使した映像もダイナミックで驚かされます。

また、主人公の恋人たちがタイタニック号の船首で両手を広げる名シーンも一大ブームを巻き起こしました。

本作が数々の記録と多くの人々の記憶に残り、映画史にその名を刻む作品であることに異論はないでしょう。

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【ストーリー】
1996年、トレジャー・ハンターの調査団がタイタニック号とともに沈んだとされる最高峰のダイアモンド「碧洋のハート」を探すためにタイタニック号を探索していました。すると彼らは「碧洋のハート」らしきダイヤを身に着けた女性の絵画を発見します。そのニュースを見た100歳の老女ローズは驚き、調査団の船を訪れ、豪華客船で起こった出来事を語り始めます。

1912年、上流階級の令嬢だったローズ(ケイト・ウィンスレット)は母や婚約者とともにタイタニックの処女航海の旅に出ます。一方、画家を目指す貧しい青年ジャック(レオナルド・ディカプリオ)は新天地ニューヨークでの成功を夢見て、賭けポーカーで得たチケットを手に出航間近のタイタニック号に駆け込みます。

ローズは家のために好きでもない男と結婚しなければなりませんでしたが、思いがけずジャックと恋に落ちます。2人が身分の違いを超えて、愛を確かめあうなか、タイタニックに悲劇が起こります。氷山に激突したタイタニックは浸水して徐々に傾き、船内は逃げ惑う人でパニックに陥ってしまいます。

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物語の軸になるのは、婚約者のいる資産家の娘ローズと、画家志望の若者ジャックとの身分違いの許されぬ恋の行方。

観る前は悲劇的な史実をラブストーリーとして脚色することに違和感を覚えもしましたが、キャメロンが描きたかったのは、迫り来る死を前にした人々の姿でした。

主人公の2人を始め、沈没の責任と向き合うタイタニック号の設計者や、乗客が逃げ惑う甲板で最後まで安らかな協奏曲を奏でる楽団員、揺れるベッドの上で抱き合って死を待つ老夫婦など、混乱のタイタニック船上で繰り広げられる数々の人間ドラマに大いに泣かされました。

政略結婚を企む姑息な婚約者は名ヒールぶりを発揮、ドラマチックな展開に拍車をかけます。

今さら紹介するまでもない超ド級の人気作ですが、ハリウッドの贅を尽くした超エンタメ作に食傷気味だったり、“レオ様”と呼ばれてアイドル的人気を博したディカプリオに白けたり、なんて理由で観ていなかったら、もったいないです。

3時間以上の大作ですが、キャメロン監督の作術劇のうまさにはまり、一度見始めると最後まで見入ってしまいます。



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