映画の中の人生 ~50歳からの人生設計~

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小さな命が呼ぶとき

難病の我が子を持つ父親が起こした奇跡
どんな困難でも克服できると信じさせてくれる希望の物語

治療薬がなく、いずれ死に至る難病の子供2人を持つ父親が治療薬開発の先頭に立つ――。
我が子を思う父親の凄まじい執念が不可能を可能にした奇跡の実話を映画化です。

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【ストーリー】
ジョン・クラウリー(ブレンダン・フレイザー)は妻アイリーンや3人の子供たちと仲睦まじく暮らしていますが、8歳の長女メーガンと6歳の次男パトリックは生まれつきポンぺ病を患っていました。
ポンぺ病とは、徐々に全身の筋肉が動かなくなる不治の病で、2人の子供たちはすでに自力歩行が出来ない状態でした。平均寿命は9年で、メーガンは何度も呼吸停止の危機に見舞われます。
有効な治療薬が無い中、ジョンはインターネットで見つけたポンぺ病研究の第一人者、ストーンヒル博士(ハリソン・フォード)に会いに行きます。博士は「残された時間を子供と過ごすよう」助言しますが、そこにはポンぺ病研究が医療界で冷遇視されている事情がありました。
ポンぺ病は希少性のために治療薬には利益が見込めず、開発に投資する企業はなかったのです。ジョンは実験費50万ドルを用意すると約束し、孤高の博士に最後の希望を託します。
もちろん、一介のビジネスマンのジョンに50万ドルを用意する力はありませんでしたが、知人たちと共にポンぺ病財団を設立し、なんとか9万ドルの寄付を集めます。すると博士はバイオ・テクノロジーベンチャー企業を共同で設立しようと提案します。

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我が子のために一心不乱に突き進むジョン、難病にもめげず強く逞しく生きるメーガンなど、クラウリー家の面々は実に人間的で魅力的です。

物語の中心になるのは、難病と闘う子供のいたいけな姿ではなく、彼らを救おうとする大人たちの前向きな姿。死ぬまでの過程を描く難病ものの定番とは一線を画し、生きるための挑戦を描く本作には勢いと明るさがあり、物語は弾むように進んでいきます。

個人が大企業を動かし、偉業を成し遂げる過程が実にリアルに描かれ、見応えたっぷり。さまざまな困難を乗り越えて行くジョンの行動力には驚くばかりですが、この物語が素晴らしいのは、ジョンの熱意を科学者や事業家が利害を超えて支えたことにあります。

不可能なことなど何もない、と信じさせてくれる希望に満ちた物語です。


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