映画の中の人生 ~50歳からの人生設計~

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ダンガル きっと、つよくなる(2016)

インドで大ヒットを記録したスポ根サクセスストーリー
レスリングをこよなく愛する頑固おやじが奇跡を起こす

インド映画の世界興収ナンバー1を記録した大ヒット作。インド映画らしい、明るさと温かさが感じられるスポ根サクセスストーリーです。

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【ストーリー】
レスリングの元インド国内チャンピョンのマハヴィル(アーミル・カーン)は、生活のためにレスリングを引退。母国に初の金メダルをもたらす夢を、まだ見ぬ自分の息子に託そうとしますが、生まれてきた4人の子どもは全員女の子でした。
夢を諦めていたマハヴィルでしたが、長女ギータと次女バビータが学校で悪口を言う男の子をボコボコにしたことから、娘たちに格闘の素質を感じ、止める妻を説得し、2人に厳しいトレーニングを開始します。

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吉田沙保里選手や伊調馨選手とも対戦したことのあるレスリング選手、ギータとバビータとその父マハヴィルの葛藤と絆を、ユーモアを交えて描いた物語は、ドラマチックで140分の長尺を感じさせません。

インドの田舎の村で、女の子にレスリングを教えるという、マハヴィルの行動は、村人たちから好奇の目で見られ、娘たちからも反発を受けます。しかし、マハヴィルの熱意は、古い因習や挫折、世界の壁を乗り越え、やがて奇跡を起こします。

「一途に頑張った人が報われる」。ストレートですが、最高の結末がさわやかな感動を呼びます。

娘たちにスパルタ指導をほどこすマハヴィルを演じるのは、インドの国民的スター、アーミル・カーンレスリングをこよなく愛する頑固おやじを魅力たっぷりに演じています。


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