前向きなアンと優しい人々、そして美しい自然
心が洗われる『赤毛のアン』の世界
1908年の出版以来、世代を超えて愛され続ける不朽の名作『赤毛のアン』。何度も映像化や舞台化され、すっかりストーリーを知り尽くしていても、何度でも見たくなる媚薬のような魅力が『赤毛のアン』の世界にはあります。
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【ストーリー】
孤児院で暮らしていた11歳の女の子アン(エラ・バレンタイン)が農夫のマシュウ(マーティン・シーン)と妹マリラ(サラ・ボッツフォード)のところへやってきます。働き手となる男の子を引き取るつもりだった兄妹は戸惑いますが、むげに追い返すわけにもいかず、アンに別の引き取り手が見つかるまで家に置くことにします。
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アンの魅力は逆境にくじけず、前向きに人生を切り開いていくところでしょう。
自分が望まれていないと知り、ショックを受ける一方で、新しい環境に胸を弾ませるアン。深刻な状況にも豊かな想像力を発揮し、ちょっぴり“不思議ちゃん”のような言動を見せるマイペースな姿が微笑ましいです。オーディションで選ばれたエラ・バレンタインが快活で自然体のアンを好演しています。
厳格なマニラとの衝突を中心に、優しいマシュウとの穏やかな時間や、親友ダイアナ(ジュリア・ラロンド)や学校でのエピソードなど、素朴で心温まるアンの日常が描かれています。
そして、何といっても心惹かれるのは、カナダ、プリンス・エドワード島の美しく、のどかな風景。心が洗われるような『赤毛のアン』の世界が堪能できます。