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猿の惑星 新世紀(ライジング)(2014)

なぜ地球が猿の惑星になったのか?
素朴な疑問に迫る『猿の惑星』新シリーズの続編

言葉を話す猿が支配する世界は、かつて人類が暮らした地球でした――。その驚愕の事実を示した鮮やかなラストシーンで、『猿の惑星』(’68年)は多くの映画製作者や映画ファンの心を捉えてやまない伝説的映画となりました。

本作は2011年に公開された『猿の惑星 創世記(ジェネシス)』の続編です。『猿の惑星』の前日譚となるシリーズで、なぜ地球が猿の惑星になったのかを解き明かします。

前作で、人間の科学者に育てられ、知的進化を遂げたチンパンジーのシーザーは、人間が動物を虐待する残酷な現実を目の当たりにし、仲間を率いて、人間への反乱を実行します。

それから10年、シーザー率いる高度な知能を備えた猿たちは、サンフランシスコ郊外にコミュニティを築き、一方、人類は10年前に拡散したウイルスの影響で大半が死滅していました。

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【ストーリー】
マルコム(ジェイソン・クラーク)ら、ウイルスへの免疫を持つわずかな生存者は荒廃したサンフランシスコ都市部で身を潜めていましたが、ダムを利用した水力エネルギーを確保するため猿のコミュニティへ向かいます。
人間に虐待された過去を持つ猿のコバは、マルコムたちを攻撃しますが、思慮深いシーザーはマルコムたちを受け入れます。マルコムらはダムで発電の修復作業に取りかかりますが……。

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人類を憎悪するコバは人類のみならず、マルコムらに理解を示したシーザーにさえ、襲いかかります。

たった1匹の怒りにより猿たちが暴徒化し、人類も応戦します。猿と人類の壮絶なバトルがクライマックスの見どころとなる展開にひねりはありませんが、最新技術を駆使した映像は迫力満点です。

CGで製作されたシーザーの動きは、ロード・オブ・ザ・リング』のゴラムを完璧に演じて話題を呼んだ、アンディ・サーキスの演技を最新技術で忠実に再現しています。

この新シリーズの結末は、猿の惑星』の衝撃のラストシーンに繋がるはずですが、本作ではまだ見ることができません。

人類対猿の地球をめぐる壮大な戦いはまだ続きそうです。


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猿の惑星:新世紀(ライジング) (字幕版)