映画の中の人生 ~50歳からの人生設計~

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女神は二度微笑む(2012)

謎解きの面白さが存分に味わえる
インド発の正統派サスペンスミステリー

2012年に公開され、インド映画界のアカデミー賞で5部門を独占し、ハリウッドリメイク版の製作も決定したという注目のサスペンスミステリー映画です。

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【ストーリー】
2年前、毒ガスによる地下鉄無差別テロ事件が起こったインド・コルカタに妊婦のヴィディヤ(ヴィディヤー・バーラン)がやってきます。ロンドンから来た彼女の目的は、1ヶ月前に行方不明になった夫のアルナブを探すこと。しかし、彼の宿泊先にも勤務先にも、アルナブがいたことを証明する記録は一切ありませんでした。
アルナブの故郷へ行ったり、社員ファイルを探しに無人の勤務先に忍び込んだり、懸命に夫の痕跡を掴もうとするヴィディヤ。その一方で、国家情報局がヴィディヤの行く手を妨害したり、ヴィディヤが訪ねた関係者が次々に殺されたり、不穏な雰囲気が立ち込める。そして、遂にヴィディヤも命を狙われて……。

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ヴィディヤはわずかな手掛かりから、推理を働かせ、一歩一歩真相に近づいていきます。謎のヒントはすべて映像の中に提示されており、謎解きの面白さが存分に味わえる正統派の推理劇になっています。

熱気渦巻くコルカタを縦横無尽に駆け巡る、スピード感溢れるストーリーテリング、美しく逞しいヒロインのヴィディヤや、身重のヴィディヤを気遣う心優しき警察官ラナ(パラム・ブラト・チャテルジー)ら、時にユーモラスなキャラクターの妙演など、賑やかで楽しい演出はインド映画の面白さが再確認できます。

タイトルにある“女神”とは、“ドゥルガー・プージャー”の祭りで祝われるヒンドゥー教の戦いの女神ドゥルガーのことを指しています。

夫の行方を探し、数々の敵と戦うヴィディヤの身に何が起きるのか。ラストのどんでん返しまで目が離せません!


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