映画の中の人生 ~50歳からの人生設計~

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任侠学園(2019)

西島秀俊のコミカルな姿は必見!
愛すべきヤクザたちが活躍する任侠コメディ

社会貢献するヤクザ「阿岐本組」の奮闘をユーモラスに綴った、今野敏の人気小説「任侠」シリーズを映画化。

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【ストーリー】
地元を愛する弱小ヤクザ「阿岐本組」の組長・雄蔵(西田敏行)は、義理人情に厚く、社会貢献に目がありません。そんな「阿岐本組」に集まるのは、昔気質で気まぐれな阿岐本に振り回されながらも忠実に従う、寡黙なNo.2の日村(西島秀俊)や、不器用な日村を尊敬しつつもからかう、舎弟感溢れる弟分の稔(伊藤淳史)など、何とも憎めない“気のいい”面々でした。
ある日、阿岐本は、インチキ感満載のヤクザの組長(中尾彬)の話に乗り、経営が傾いた私立高校の再建を引き受けることに。学校に良い思い出のない日村は渋りつつも、稔と学園へ向かいました。

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ヤクザが学校を経営したら、生徒たちに危険が及びます。でも、本当に“アブナイ”なのは学校関係者の方だったのです!

学校の窓ガラスが割られる事件が頻発していたり、反抗的な女子高生ちひろ葵わかな)がいたり、校長(生瀬勝久)は問題が起きても素知らぬ顔をしていたり……。問題だらけの学校に戸惑いながらも、“正しいこと”を貫くヤクザたちの姿がユーモアたっぷりに描かれています

ヤクザと学校というギャップ感が本作の肝ですが、最大のギャップは西島秀俊のコミカルな姿でしょう。真面目にボケたり、ぼそっとツッコんだり、渋い役柄の多い西島だからこそ生きるコメディシーンがとにかく楽しい!

日村のほか、阿岐本組のメンバーやちひろ、生徒会委員・美咲(桜井日奈子)など、キャラクターたちの真の姿をさりげなく織り込むストーリー展開で感情移入を誘い、心温まる任侠ドラマにどっぷりと浸れます

任俠学園

任俠学園

  • 発売日: 2020/02/01
  • メディア: Prime Video
任侠学園 (中公文庫)

任侠学園 (中公文庫)

  • 作者:今野 敏
  • 発売日: 2012/01/21
  • メディア: 文庫