映画の中の人生 ~50歳からの人生設計~

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ノートルダムの鐘(1996)

フランス文学の香り漂うディズニーヒーロー
愛する人のために懸命に闘う姿に感涙

醜い容姿を人前に姿をさらすのは罪であるとされ、ノートルダムの鐘楼の中でひっそり暮らすカジモドと偏見を憎み、自由を愛するジプシーの踊り子エスメラルダ。正反対に生きるふたりにふりかかった運命は……。

原作はフランスの文豪ヴィクトル・ユーゴーの『ノートルダム・ド・パリ』。これまで何度も舞台や映画化されている不朽の名作を『美女と野獣』のスタッフが再び結集し、荘厳な中世絵巻に仕上げました。

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【ストーリー】
15世紀のパリ。ジプシー狩りを行う最高裁判事フロロー(声/トニー・ジェイ)は、逃亡したジプシーの女性を殺害し、彼女が抱えていた醜い赤ん坊を井戸へ捨てようとします。
しかし、ノートルダム大聖堂の司祭にその罪を咎められたフロローは、償いとしてその赤ん坊を育てることになります。そして、赤ん坊に「出来損ない」という意味の“カジモド”と名付けます。
それから20年、ノートルダム大聖堂の鐘撞き男となったカジモド(声/トム・ハルス)は、容姿こそ醜いものの、純粋で心優しい青年に成長していました。
フロローはカジモトに大聖堂から外出することを禁じていましたが、カジモドはその言いつけを破り、道化の祭りに参加します。そして、美しいジプシーの踊り子エスメラルダ(声/デミ・ムーア)に出会い、一目ぼれします。
街へ出たカジモドが人々からひどい仕打ちを受けていたところを、エスメラルダが助けます。しかし、エスメラルダに歪んだ愛情を抱くフロローは彼女の行為に怒り、彼を恐れたエスメラルダは大聖堂に逃げ込みます。
カジモドはエスメラルダを助けようとしますが……。

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冷たい石の大聖堂に差し込む光、暗闇に燃え盛る炎など、全編に醸し出される光と影のコントラストが登場人物の精神世界を巧みに描き出します。

強者に虐げられてきた弱者が強者を倒すという勧善懲悪の物語で、カジモドは純粋に愛するエスメラルダを救うためだけに悪に立ち向かいます。

その真摯な姿に胸を打たれない人はいないでしょう。

ディズニー屈指の愛と勇気の物語です。


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ノートルダムの鐘 (オリジナル・サウンドトラック / 日本語版)