映画の中の人生 ~50歳からの人生設計~

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ナショナル・トレジャー(2004)

宝探しのワクワク感が存分に味わえる
リアルなトレジャーハントアドベンチャー

秘宝探しの舞台といえば密林のジャングル、または海底に沈んだ海賊船か?

ともかく『インディ・ジョーンズ』シリーズに代表される、未開の地を舞台に体力自慢の冒険家の活躍を描いたアクション重視の活劇が連想されますが、ナショナル・トレジャー』はさにあらず

米国の首都ワシントンDCを中心に、米国誕生の起源をひもとく名所旧跡を駆け巡れば、あら不思議。おとぎ話のような宝探しが、がぜんリアルで身近に思えてきます。

「ワシントンでお宝発見!」なんて、ニュースもあり得るかも。そんなリアルな夢を見させてくれるアクションアドベンチャーです。

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【ストーリー】
歴史学者にして冒険家のベン・ゲイツニコラス・ケイジ)は、ゲイツ家に代々語り継がれる伝説の秘宝探しに明け暮れていました。それはファラオの墓から持ち出されたテンプル騎士団の秘宝で、コロンブスにより米国に持ち込まれたものの、米国独立戦争中に行方不明になっていました。
ところが、テンプル騎士団の子孫であるフリーメイソンたちがこっそり保護していたという。唯一の手掛かりとなる暗号を解読したベンは、合衆国独立宣言書に秘宝の謎を解く鍵が隠されていることを知ります。

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要するにベン・ゲイツによる秘宝探しの顛末が描かれるわけですが、手がかりの謎をひとつずつ解明し、摩訶不思議なアイテムをゲットしながら、次第に秘宝の在り処へと迫っていくという、宝探しのワクワク感を存分に味わえます。

独立宣言書強奪ミッションの舞台となるワシントンの国立公文書館を皮切りに、リンカーン記念館、フィラデルフィアの独立記念館や自由の鐘の塔など、錚々たる歴史的建造物をまたにかけた展開は、見た目の派手さがモットーのジェリー・ブラッカイマーフィルムらしいですが、本作ばかりは大成功です!

キャストにはニコラス・ケイジを始め、秘宝を横取りしようとする謎の男に『ロード・オブ・ザ・リング』のショーン・ビーン、独立宣言書盗難事件を追うFBI捜査官にハーヴェイ・カイテル、ベンと反目する元トレジャーハンターの父にジョン・ボイトなど、実力派の中年俳優たちが顔を揃え、リアリティ溢れる宝探しを実現させました。

監督は『クール・ランニング』のジョン・タートルトーブ

本作のヒットを受け、2007年には続編『ナショナル・トレジャー2 リンカーン暗殺者の日記』が製作されましたが、残念ながらニコラス・ケイジゴールデン・ラズベリー賞最低主演男優賞にノミネートされてしまいました。


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