映画の中の人生 ~50歳からの人生設計~

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ザ・プレデター(2018)

アクションも物語も革新的に進化
プレデター“愛”にあふれたシリーズ4作目

強いものと闘うことを信条とした純粋な戦士プレデター。1987年、アーノルド・シュワルツェネッガー主演で映画化され、そのグロテスクな姿と獰猛な闘いぶりで、強烈なインパクトを残して以来、何度も映画化され、根強い人気を誇る伝説のエイリアン、プレデターの物語が新たに幕を開けます。

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【ストーリー】
元特殊部隊の隊員で現在は傭兵のクイン(ボイド・ホルブルック)が、メキシコのジャングルに墜落した宇宙船を目撃します。その船に乗っていた地球外生命体のマスクと装置を回収したクインは、それを別れた妻と幼い息子ローリー(ジェイコブ・トレンブレイ)の自宅へ送りました。
一方、プレデターが過去に何度も獲物を求めて地球へやってきた事実を隠蔽しようとする政府の極秘機関は、メキシコでプレデターを捕獲し、ラボに収納。そして、口封じのためにクインを拘束します。
そんななか、天才的な頭脳を持つローリーがクインから届いた荷物を開封し、プレデターの言語を解読して装置を起動させてしまいます。すると、装置からのシグナルを受信したプレデターがラボから脱走してローリーの元へ向かいます。
愛するローリーに身の危険が迫っていることを知ったクインは、軍刑務所のバスの中で出会った元兵士のならずもの軍団“ルーニーズ”と手を組み、プレデターの暴走を阻止しようと試みます。

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CG全盛の昨今、いかにも人が入っているような昔ながらのプレデターの姿に思わず笑ってしまいますが、その戦いぶりは獰猛さを増しました。しかし、人体をぶった斬るプレデターに対し、人間たちの攻撃も半端ありません目を覆いたくなるような激しいアクションがこの映画の肝であり、それを楽しみにしているファンも多いでしょう。その期待には充分に応えてくれます!

しかし、本作がB級のモンスター映画に留まらないのは、クインとローリーの父子を中心にした、エモーショナルな物語が展開されていること。見事なリーダーシップを発揮する勇敢なクイン、自閉症でいじめられっ子のルーニー、さらに意外な活躍を見せるルーニーズなど、プレデターとの壮絶な闘いに巻き込まれる人々が応援したくなるようなキャラクターなのです。

監督・脚本は、『アイアンマン3』のシェーン・ブラック。『プレデター』1作目で、プレデターの最初の犠牲者になった兵士を演じたという経歴があります。

そんな粋な監督起用からは、製作陣のプレデター“愛”が感じられ、30年の時を経てもなお求められるプレデターの魅力がうかがえる作品となっています。

ザ・プレデター (字幕版)

ザ・プレデター (字幕版)

  • 発売日: 2018/11/09
  • メディア: Prime Video


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