映画の中の人生 ~50歳からの人生設計~

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ゴールド/金塊の行方(2016)

アクの強い男たちが繰り広げる骨太のドラマ
金塊をめぐる壮絶な闘いをスリリングに描く

“金”に憑りつかれた男たちの飽くなき闘い。

二転三転するドラマチックな展開に思わず身震いしました。

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【ストーリー】
1981年、ネバダ州リノ。ケニー・ウェルス(マシュー・マコノヒー)は、祖父の代から続く鉱山採掘会社ワショー社を継ぎますが、7年後、会社は経営難に陥ってしまいます。
酒浸りの日々を送るなか、ケニーは一か八かの賭けにでます。最高の金鉱を掘り当てたことで知られる地質学者マイケル・アコスタ(エドガー・ラミレス)に、インドネシアでの金鉱探しを依頼したのです。
ジャングル奥深くでの金鉱探しは難航を極めますが、マイケルはついに金鉱を発見。算定された産出量から、過去10年で最大の金鉱であることが発覚します。

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莫大な金脈を手に入れたケニーに群がる金の亡者たち。ウォール街の巨大投資銀行や、金世界を牛耳ってきた黄金王、さらにインドンネシアのスハルト大統領一家まで、想像を絶する“金”をめぐる駆け引きがスリリングに描かれます。

1990年代に実際に起きた、金塊スキャンダルを題材にして書かれた本作品。衝撃のクライマックスまで一気に見せつけるストーリー展開が抜群です。

自堕落で決して賢そうには見えないケニーが、野心と夢を原動力に、金ビジネスの世界を渡る姿が痛快! 

どん欲でアグレッシブ、醜いけれど悲哀も感じさせるケニーになり切ったマシュー・マコノヒーの渾身の演技が光っています。

監督は『シリアナ』のスティーヴン・ギャガン。『ミリオンダラー・ベイビー』『クラッシュ』の脚本などを務め、ストーリーテリングに定評のあるポール・ハギスが製作総指揮を務めています。

映画のキャラクターだけでなく、キャストやスタッフも、アクの強い男たちによる、骨太のドラマが完成しました。


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