映画の中の人生 ~50歳からの人生設計~

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クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア(2002)

ロックスターとして復活した
美しき吸血鬼レスタトの新たなる伝説

トム・クルーズブラッド・ピットが共演し、妖しくも美しい吸血鬼の世界を描いた『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』('94年)の続編です。

ただし、キャストはガラリと変わっています。(主演の2人はゴールデンラズベリー賞のワーストスクリーンカップル賞に選ばれてしまいました。。。)

インタビューを受ける吸血鬼というのも少し滑稽に思われましたが、100年の眠りから目覚めた吸血鬼レスタトは、今度は人間のロックグループにボーカリストとして参加、カリスマロックスターとなって現代世界を席巻します。

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【ストーリー】
レスタト(スチュワート・タウンゼント)は歌詞の中で吸血鬼の秘密を暴露し、彼の挑発にのった大勢のヴァンパイアが怒りとともに目を覚まします。その中には人間だったレスタトを吸血鬼に変えたマリウス(ヴァンサン・ペレーズ)、全ヴァンパイアの母である邪悪な女王アカーシャ(アリーヤ)も含まれていました。

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吸血鬼伝説とロックを結び付けた本作のレスタトは体制批判を試みる反逆児というイメージらしいです。

ビジュアル系の若手俳優スチュアート・タンゼントは確かにはまり役ですが、プロモーションビデオに出演したり、記者会見やコンサートを開いたり、俗世間でスターを気取る高慢な吸血鬼はちょっとした勘違い野郎にしか見えません(-_-;)。

しかし、さらに勘違いをしているのはニール・ジョーダン監督の後を継いだマイケル・ライマー監督かもしれません。

ヴァンパイア種族の闘いに過激なCGアクションを満載させ、『ポルターガイスト』もどきのサイキックホラーにしてしまったのだから。

アカーシャを演じた若きR&Bの歌姫アリーヤは本作の撮影後、飛行機事故によりわずか22歳で他界。本作が遺作になってしまいました。

私は、アリーヤが1994年に発表したデビューアルバム『Age Ain't Nothing But a Number』がとても好きでした。メロウな旋律と、アリーヤの透明感のある歌声が本当に素敵な曲で、かなりヘビロテをしていました。


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