映画の中の人生 ~50歳からの人生設計~

人生に迷えるアラフィフ女性が、映画を通して人生について考える。ネタバレなしの映画レビューサイト。

キャスト・アウェイ(2000)

壮絶な無人島生活からの生還劇をリアルに描く
“孤独”にとことん向き合った男が伝える人生哲学

飛行機事故に遭い、たった1人で無人島に流れ着いた男が、やがて島を脱出し、文明社会へ戻るまでを描くヒューマンドラマ。

アカデミー賞受賞作『フォレストガンプ 一期一会』に続く、主演トム・ハンクス、監督ロバート・ゼメキスがタッグを組んだ本作は、人生の中の輝ける瞬間を鮮やかに切り取ってみせた前作と同様、時をテーマに人生の意味について説いています。

時間を無駄にしないことを信条に生きてきた仕事人間が、24時間自分自身と見つめあう暮らし=孤独の中で学んだ人生哲学はわれわれ現代人の心にずしりと響きます

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【ストーリー】
速さを誇る宅配便フェデックスシステムエンジニアとして、世界中を駆け回るチャック(トム・ハンクス)の信条はとにかく時間を無駄にしないこと。だから恋人のケリー(ヘレン・ハント)と会う時間さえ秒刻みのスケジュールの中に組み込まれていました。
そんなある年のクリスマスもまたいつものように、出張に出かけるチャックのせいでふたりは車の中でプレゼントを交換し、愛を確かめあうのが精一杯でした。でも、例え時間は少なくてもふたりの愛は紛れもなく本物であり、チャックはケリーへ結婚を意する小箱を、ケリーは自分の写真を入れた祖父のロケットペンダントを贈ります。
そうして、ケリーへ「必ず戻る」と告げ、チャックが乗り込んだ飛行機が太平洋上で墜落してしまいます。海中に投げ出されたチャックは運良く島に打ち上げられたものの、そこが無人島だと知りがく然とします。
しかし、ケリーの写真と“バレーボールのウィルソン”を心の支えに、無人島で生き延びようと決意します。そして、4年の歳月が経ったある日、島に飛行機の破片が流れ着いているのを見つけたチャックは、それを帆にした手製のいかだで、無人島からの脱出を試みるのです。

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無人島シーンでは戸惑いから絶望を経て、希望を見出す主人公の姿を、トム・ハンクスたった1人で演じきります

現代版『ロビンソン・クルーソー』、あるいは『浦島太郎』ともいえる物語に迫真力をもたせるため、ゼメキス監督は1年間の撮影中断を決行しました。この間にトム・ハンクス25キロもの減量を行なって、肉体的にも精神的にも過酷な4年間の無人島生活をリアルに伝えています。

ケリーを演じたヘレン・ハントは、登場シーンは少ないものの、無人島の脱出に成功した主人公を迎えるラストシーンで心に染み入るような演技をみせます。

キャスト・アウェイ (字幕版)

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